バッテリー

追記。
母はわたしにバッテリーを薦めたとき、「すごくいい。けれど、これが小学生というのは、少年野球を見てきたわたしとしてはちょっと腑に落ちない。」と言っていて、それは主人公の巧のことなのだけれど、「こんなこどもはいない」と母は言う。「少年野球のこどもたちはもっと幼かった」と。でもわたしは、そうかなぁ、と思う。いないことはないんじゃないの。こどもだっていろいろ考えるし、特に巧みたいなこどもは傍から見たら『大人びていて』『少し無口な』少年、といったところじゃないかと思う。反抗期なのかな、って。現実の男の子たちだって、親の前ではこどもらしく振舞っているものなんじゃないかと思う。